2011年6月26日
以前、柔軟ストレッチをしながら、ふと疑問に思ったことがある。
「鳥の脚は、なぜ人と逆の方に曲がるのだろう」
鳥の脚は、膝の部分の関節が、人と逆の方に曲がる。
なぜなんだろう。
・ 水面に浮かんでバタ足をするため ??
・ 飛び立つ時の助走がしやすい ??
そんなことを考えていた。
後日、ちょっと調べてみたら、面白いことを知った。
(以下、一般的によくみられる鳥の形についてです。
すべての鳥が以下のような形をしている訳ではないようですので、ご注意を。)
実は、鳥の脚の膝に見える部分は、人間でいうところの踵(かかと)にあたるのだそうだ。
人間でいうところの膝の部分は、鳥の外観でいうと脚の付け根あたりにある。
骨格標本をみるとその形がよく分かるのだが、鳥の姿(外観)からは分かりにくい。だから、「鳥の脚が人と逆向きに曲がる」と見えてしまうようだ。
(鳥の骨格について)
・ http://ja.wikipedia.org/wiki/鳥類
・ 鳥の骨格構造と名称
http://www3.famille.ne.jp/~ochi/kaisetsu-01/05-te-ashi.html
人の足の指は、5本とも前向きに付いている。
一方、鳥の足の指は、一般的に前に3本、後ろに1本。恐らく木の枝などをつかみやすくするためだろう。
(鳥の足の指は、いろいろな形があるそうです。)
つまり、一般的な鳥は、人間でいうところの「つま先歩き」をしていると思えば、イメージしやすいと思う。
もし今、この記事を読んでいただいている方がおられたら、一度、その場でやってみてください。
中腰の体勢で「つま先立ち」すると、そっくりそのまま鳥の脚の感じになります。
鳥が飛ぶ姿を写真などでみると、脚は後ろの方へのばしているように見える。
飛行の上手な鳥ほど、その姿が美しい。
恐らく飛行の際に空気抵抗が大きくなるのを避けるためだろうが、飛行中の姿勢を安定させるために、バランスをとる役目ももっているのかもしれない。
魚には腹ひれがあり、姿勢を保つ役割をもっているらしいが、それと似たような役割があるのかもしれない。
また、個人的な考えではあるけれど、飛行中の方向転換の際、脚を使っているのかもしれないなとも思った。
飛行中に脚のポジションを微妙に変えて、どちらかの脚を外側へ振れさせるなどすると、おそらく身体の重心バランスが微妙に変わるだろう。
体力をなるべく消耗せずに上手く飛行するために、そういったことが役立っているのかもしれない。
ふと気になったので、最古の鳥類といわれる「始祖鳥」を調べてみると、今普通にみられる鳥たちと同じような脚をしているようだった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/始祖鳥
(始祖鳥が実際に飛べたのかどうか、賛否両論あるようです。)
翼竜・始祖鳥、お届けします。パレオサイエンス
http://www.paleo-science.co.jp/commodity/PSD.html
(始祖鳥の復元骨格標本があるようです)
今のところ、鳥の脚がなぜこのような形をしているのか、ハッキリとした理由が分からないが、またそのうち、何か学んだり気付くこともあるかもしれない。
また、他の動物の脚との違いも気になりはじめたので、今回の疑問は、今後も調べてみよう。
動物学 動物骨格標本
http://humanbody.jp/zoology/c-01-z.html
(いろいろな動物の骨格をみてみるのも面白い。意外と共通点が見えてくるかもしれない。
犬や馬などの動物の後ろ脚は、鳥のものと感じが似てますね)
http://ja.wikipedia.org/wiki/イヌ
http://ja.wikipedia.org/wiki/ウマ
太極拳は、もともと自然界の動物たちの動きを基にしていると聞いたことがある。
今回の鳥の脚からも、何かを学べるかもしれない。
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