これまでの教室通いなどの経験から、私はDVDビデオはあくまでも型をおおまかに覚えるためのものと簡単に捉えています。
やはりDVDや本などの資料だけで独学するには無理があると思ってますし、可能な限り指導者について学ぶのがいいと思ってます。教室の担当の先生や仲間と一緒に学んで、自分なりに太極拳に対する解釈を築いていけばいいのではないかと思っています。続けていくうちに気付くことも多いですし、解釈の仕方もどんどん変化していいとも思ってます。
以前、いつもコメントをいただくポーキュパインが、このようなことを言われていました。
>> DVDも買って見ているのですが、教室の套路とは少し違うような気がします。
と。
本来の太極拳の型は非常に長いらしいのですが、例えば「24式楊式太極拳(24式簡化太極拳)」「48式楊式太極拳」のように、同じ「楊式太極拳」であっても、編纂者によって型が短くなることもあるようです。さらには、例えば「24式楊式太極拳」の演舞者の型の解釈によって、まったく違ったものに見えることもあるようです。
ネットのおかげで様々な動画を手軽に観ることができるようになってきました。もしよろしければ、試しに動画サイトのユーチューブで「24式簡化太極拳」などの動画を検索してみてください。
(http://www.youtube.com/results?search_query=tai+chi+chuan+24+forms)
同じ「24式簡化太極拳」であっても、演舞者によって全く変わって見えることが、比較して何となくでも分かると思います。これはどれが正解とかいうものではないのだと思います。
もちろん競技となると少し話は違ってくるとは思うのですが、私個人の捉え方としては、別にどれが”正解”というのはないのではないかと思っています。「答えのない運動・スポーツ」といった感じでしょうか。
書籍販売サイトのアマゾンで『 わかりやすさにこだわった太極拳二十四式(大畑
裕史 著)』の本を調べていて、ブックレビューを読んでいた時のことです。そのなかで「型がおかしい、間違っている」というように書いている方がおられました。
その方が言わんとしていることが正しいかどうかは別として、型がおかしいとかいうよりも、演舞DVDに著者さんが型をどのように解釈しているかが表れているだけだと思います。
こういったことから、私はこれまでの教室体験から、「太極拳ビデオはあくまでも型の大枠を捉えるためのもの」、と思っています。そして、別項目にも書いたように、「本格的に習うなら必ず指導者から学ぶこと」と思います。私自身、今は都合が合わなくて教室を休んでいますが、また時間的余裕ができたら、これまで学んだ教室でまた教えを請おうと思っています。
私自身、これまでに習った陳式太極拳36式や楊式太極拳24式、気功などは、すべて教室の先生から直接習ったので、お手本が身近にありました。
でも、最近ここ数年の間に独学で覚えた太極剣32式や楊式太極拳48式、陳式太極拳56式は、今後できるだけ指導者について修正していくつもりをしてます。すぐにはいかないかもしれませんが、少しずつ修正していけばいいのではないかと気楽に構えてます。
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